高効率モーターについて(特長、注意点)

日本では、2009年から「高効率モーター(JIS C4212)」を搭載した空調用機器の送風機及びポンプが、公共工事の調達の際にグリーン法で指定されました。しかしながら、欧州や米国など、各国の効率基準に関する強制法規は早くから定められており、日本は世界的にみて高効率モーター普及の動きが遅いとされています。米国では1992年にエネルギー政策法(EPAct)で、効率に関して規定が義務付けられ、TECOはTECO-Westinghouseとして米国市場へ参入している経緯から、いち早く高効率モーターを手掛けてきました。IE1~IE3対応のモデルをラインナップしています。

各国の高効率モーターの規格

規格効率レベル
国際規格IEC60034-30 IE1
標準効率
IEC60034-30 IE2
高効率
IEC60034-30 IE3
プレミアム高効率
IEC60034-30 IE4
スーパープレミアム高効率
日本JIS C4210JIS C4212C4213-
欧州CEMEP EFF2CEMEP EFF1--
中国GB18613 Grade3GB18613 Grade2GB18613 Grade1
米国-NEMA EPActNEMA PremiumNEMA Super Premium

PMモーターの特長

PMモーターはスーパープレミアム効率(IE4)を実現し、インバーターと組み合わせることで、誘導電動機(IM)よりも更なる省エネを実現しています。

■小型化 : 寸法は汎用モーターに比べると、35%程度小さくなって据付スペースの削減に役立ちます。
■低騒音 : 騒音は75db(A)程度で、汎用モーターの85dB(A)程度に比べると低くなっています。
■慣性モーメントの低減 : PMモーターの慣性モーメントは現状のプレミアム効率IE3モーターに比べて59%~94%小さくなります。

高効率モーターの省エネ効果

高効率モーターの省エネ効果

高効率モーターは、標準モーターと比較して効率が高いため、省エネ効果を期待できます。温度上昇値が低く、長寿命であり、長時間使用する程、電気代の節約ができます。

商用運転時のCO2削減と省エネ効果の目安

出力極数省電気料金(円)CO2削減量(KG)
0.754¥17,000600
1.5¥24,000800
2.2¥29,0001000
3.7¥36,0001300
5.5¥46,0001700
7.5¥55,0002000
11¥68,0002500
15¥82,0003000
18.5¥97,0003500
22¥107,0003900
30¥134,000 4900
37¥153,0005600
45¥171,0006300

※上記は、周波数50Hz、電気代15円/kWh、一日24H運転時の一台当たりの年間省エネの目安です。
※年間節約金額は、下記の計算式で求めることができます。
年間節約金額=節約kW x 使用時間(h/日) x 運転日(日/年) x 電気料金(円/kWh)
節約kW=kW x(100/標準モーター効率 - 100/高効率モーター効率)

高効率モーター採用時のご注意

  • 高効率モーターは、標準モーターに比べ、一般的に回転速度が速くなります。回転速度が速くなることにより、モーターの出力が増加します。出力が増加することにより、消費電力が増加する場合があります。
  • 高効率モーターは、標準モーターに比べ、始動電流・トルクが高いため、再起動を繰り返す場合などは、制御盤側の変更や起動時の損失を検討する必要がある場合もあります。